食品・環境 検査試薬キット

下痢性貝毒-酵素阻害法

下痢性貝毒の酵素阻害法による迅速簡易検査。マイクロプレート上で簡単3ステップの滴下と吸光度測定で、オカダ酸およびジノフィシストキシンのスクリーニングや定量検査が可能です。

DSP Fast Assay キット

 

DSP Fast Assay キット

DSP Fast Assay キット

下痢性貝毒の一つであるオカダ酸(Okadaic Acid:OA)を指標として、検体中のOA群(OA、ジノフィシストキシン1、ジノフィシストキシン2)を測定します。また、アルカリ加水分解の前処理でエステル型を含むOA群総量としての把握が可能です。
また、このキット測定法におけるオカダ酸とジノフィシストキシン群に対する反応比率は、報告されているマウス経口毒性の比と非常に近似しているため、より実際的な毒量把握による衛生管理が可能になります。

迅速・簡易に定量可能
操作が簡単で精度・感度とも高いとされるpNPP基質とPP2A酵素を利用した酵素阻害法を採用。3ステップの滴下とインキュベート、最大でも1時間で試験を終了できます(前処理除く)。高額な機器・設備も不要です

◆試料前処理
90%メタノール水で抽出後、遠心分離して精製。試料バッファーで希釈
(抽出液を加熱加水分解することで、エステル型を含むオカダ酸群も分析できます)

◆操作概要
① 標準液/試料液を滴下
② 基質溶液を滴下
③ PP2A酵素溶液を滴下
インキュベート(35分)後、吸光度測定し、解析シートで濃度計算

高感度
0.4 ng/mL (オカダ酸標準液濃度として)
0.08mg/kg (同 試料中濃度) 0.11 mg/kg (同 加水分解試料中濃度)
オカダ酸とジノフィシストキシンに対する反応比:OA=1としてDTX1=約1.5、DTX2=約0.4

幅広い測定範囲
0.4 ~ 4.0 ng/mL (オカダ酸標準液濃度として)
可食部試料を規制基準値付近で精確に定量/スクリーニング試験することができます。
また中腸腺試料でも、抽出液を適宜追希釈して、規制基準値をはさんだ低~高濃度の広い範囲で試験が可能です。

ここがポイント
  • 信頼
    国立研究開発法人水産研究・教育機構 中央水産研究所を代表研究機関とした共同研究「先端技術を活用した世界最高水準の下痢性貝毒監視体制の確立」により、研究・開発が進められたキットです。また標準液は国立研究開発法人産業技術総合研究所製の認証標準物質から作成していますので、信頼のおける数値が得られます。
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